とちぎ夢アグリ

合同会社とちぎ夢アグリ 代表吉澤 崇さん(写真右)

とちぎ夢アグリ

3年前、栃木県農政部のO Bが中心となって出資し、農業法人(合同会社)を立ち上げました。あまり使われていない農地を活用し生産活動する中で、農村地域の活性化につながればと立ち上げた組織です。

月に10日程度の作業日を決め、平均5名ほどが集まって農作業をしています。9反歩の畑を借りており、今年の夏は、ジャガイモ、日光トウガラシ、カボチャの収穫・出荷と続き、秋になりさつま芋、里芋の収穫がメインとなっています。大根の種も蒔いているのでもうすぐ収穫が始まる予定です。一番面積が大きいのは里芋・さつま芋ですので、作業的には今が一番人の手が必要な時期です。収穫したお野菜は直売所やJ Aを通して県内のスーパーなど12ヶ所に出荷しています。

 
儲けるというより、地域の活性化、農業の魅力を知ってもらうために始めた事業なので、自分たちが作った作物を上手く活用して頂ければと思っています。農業振興公社で実施している農業体験「さつま芋収穫体験」などを受け入れている他、初年度より矢板のNPO法人とコラボレーションし、先方は農作業のお手伝いを行い、私たちは収穫したお野菜を子ども食堂へ提供しています。先日も6人で畑に来て里芋の収穫のお手伝いしてくださり、とても助かりました。また、今年度より宇都宮市内の子ども食堂にもお野菜の提供を始めました。

収穫作業が間に合わなく、いろんな団体に声をかけさせてもらった中に「しごとや」(栃木県若年者支援機構が実施する若者を対象とした就労支援プログラム)がありました。農業体験や研修の場所として活用してもらうのは、我々の活動趣旨ともピッタリでした。

農作業を通して色々学んでもらえれば良いなと思っています。4回連続で来ている方もいて、作業に慣れてきた様子です。屋内の作業と違い、外の広々とした場所での作業なので精神的にも良いと思います。

最近では求人を行っている農業法人も増えてきているので、そういった所で働いた後、将来的に独立するのもあり得るのかなと思います。

 

これから

事業を立ち上げて3年目を迎え、理想とする形に近づいてきましたが、まだ作業的に間に合わないこともあります。いろんな人が手伝いに来てくれると作業も捗るため、今回若い人たちが来てくれて非常に助かっています。

これからもいろんなところとコラボレーションしたいと考えていて、今年は栃木市の福祉団体とも繋がったので、上手く連携していきたと思います。この様な連携を広げることが「農業を通した地域の活性化」に繋がっていくと期待しています。