益子なないろこども食堂

始まったばかりの子ども食堂
〜必要としている子どもたちに届くように〜

益子なないろ子ども食堂は、毎月第3金曜日に開催しています。近くに住む子どもたちが歩いてやってきて、ご飯を食べる前に宿題をしたり、みんなでご飯を食べたり、遊んだりして過ごしています。まだ始めたばかりということやコロナ禍ということもあり、現在の登録者は少ないですが、少しずつ興味を持ってくださる方からの連絡も増えてきています。このような場所を必要としている子どもたちに届いてくれるといいなと思っています。

 

益子町にも子ども食堂を作りたい

テレビや新聞で、子どもたちの悲しいニュースを耳にする機会があり、自分も何か力になることはできないか、という思いは以前からありました。私は、管理栄養士の資格を持っているということもあり、まずは子どもたちの「食」を支えている「子ども食堂」をやってみたいと思うようになりました。そんな中、県内にもいくつか子ども食堂はあるけれど、私の住む益子町にはないということがわかってきて、それならば、「益子町にも子ども食堂をつくろう」となったのです。最初は隣町の子ども食堂のお手伝いをしたり、県内の子ども食堂の集まりなどに出席したりするところから始まりました。すると徐々に、応援してくださる仲間との出会いがあり、「なないろ子ども食堂」を開設することができました。

私が子どもの頃は当たり前だった、「地域で子どもを育てる」ということができたらいいなという思いで活動しています。昔なら例えば、近所のおばさんが「ご飯ちゃんと食べてる〜?食べてないなら食べていきなさいよ〜」なんていうことがよくありました。今はそういうことがあまりない社会ですが、とても大切なことだと思います。子どもに、「おせっかいだな〜」と思われるくらいがちょうどいいなと思ってやっています。(笑)

 

子どもからお年寄りの方までが集える「居場所」に

子どもとお年寄りの方が交流できる場所になることが理想だと思っています。今は核家族化が進んで、子どもとお年寄りが一緒に何かすることは、昔よりすごく少なくなってきています。そのため、地域の文化や昔ながらの知恵を、子どもたちにつなげていくことが難しくなりつつあると思います。また、私は福祉の仕事に関わっているということもあり、お年寄りの方が元気でいられることも、「地域」にとって大切なことだと考えています。

子どもとお年寄りの方とが交流することで、お年寄りの方も子どもたちの顔を見るだけですごく元気をもらえるし、子どもたちも昔ながらの知恵や文化を教えてもらえて楽しめると思います。そんなふうに、「子どもからお年寄りまで」、いろんな人が集って楽しい気持ちになれる「居場所」になっていけたら素敵だなと思います。

 

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県東地域コーディネーター 萩原さん

益子町に子ども食堂ができたことは、すごく嬉しいです。まだ始まって間もない子ども食堂ですが、これからいろんな人たちに届くといいなと思いました。「子どもからお年寄りまで」、お互いがお互いを支え合う、という考えも素敵です。これからがとても楽しみです。