アイング株式会社

無農薬野菜の栽培スタート!

アイング株式会社さんの福利厚生として始まった無農薬野菜の栽培。たくさんの収穫が見込めるとの事で当ネットワークにご寄付いただきました。いただいた野菜は、県内の子ども食堂、学習支援教室などにお渡しさせていただきました。
アイング株式会社の経営企画室 DX推進担当部長の守屋さん、営業本部関東第2グループマネージャーの鈴木さんに、無農薬野菜栽培の経緯についてお話をおうかがいしました。

アイング株式会社

ビルメンテナンス(掃除・警備・設備管理)を主な事業として始まりましたが、お客さまのニーズに応える形で人材派遣やテナント運営など多岐にわたるサービスを全国各地で展開しています。

社内の福利厚生としてスタートした農業
守屋さん)休耕地の利活用と、社員への福利厚生の一環として自社で育てた野菜セットを届けることを目的に、栃木県小山市で無農薬野菜の栽培を始めました。
ビルメンテナンスの業界では人の入れ替わりが激しく、ノウハウの蓄積や業務品質の向上が難しいのが課題でした。「一人の人に長く勤めてもらう」事を考えた時に、福利厚生の充実が鍵だと思い、従業員が関われる取り組みとして、野菜栽培に注目しました。社内システムを使って「今日、タネを植えました!」「畑に鷺が来ました」など、畑での様子を従業員に向けて発信しています。日本各地で働く従業員が野菜の成長を見守ってくれています。

畑のお野菜を育てています!

鈴木さん)以前は警備員として勤務していましたが、この取り組みを行うにあたり、野菜栽培の担当となりました。これまでとは異なる分野での業務となり、慣れないことも多いですが、日々野菜と向き合い、草や虫と戦っています。当社が西武池袋店の廃棄物や生ごみの処理を担当しているご縁で、店舗で出た生ごみ等から作った堆肥を西武さまから譲り受け、畑の基礎となる土づくり時に使用しました。

畑を始めて2年目になりますが、農業の難しさを実感することも多いです。収穫祭を企画した時のことです。祭前日の夕方に300本ぐらいのとうもろこしが収穫できそうだと話していたのですが、当日畑に行くと、猪がとうもろこしを全て倒していて収穫できないということもありました。自然が相手なので大変なこともありますが、収穫した野菜を届けた従業員から手紙や電話で反響をいただけるのはとても嬉しいです。

現在はコロナもあり近郊の従業員が対象ですが、「収穫体験」などのプログラムを開催しています。今後は、「芋掘り体験」などの親子向けプログラムを企画したいと考えています。

また、65歳までお勤めの従業員も多く、漠然と将来への不安を抱えている方も多いです。その様な方へ小山で農業の研修を実施し、ご自身の自宅近くに畑を借り、野菜を育てていただき、その野菜を買い取ることまで展開できればと考えています。少しでも安心して定年までお勤めいただけることを期待しています。

我々の商品・サービスは「人」であり、「働いている従業員」ですので、従業員を大切にするのが大原則です。福利厚生や退職後についても会社として一緒に考えていく事を大切にしています。