子ども食堂 みんなの台所

みんなの台所代表 清水文雄さん

おおきくなぁれ かんかんか 「みんなの台所」

「おおきくなぁれ かんかかんか」さんは、地域の子どもたちや、一人暮らしをしている高齢者の方たちが、みんなで一緒に食事ができる子ども食堂「みんなの台所」という活動を行なっています。2020年6月以降は、新型コロナウイルスの影響を受け、「弁当・テイクアウト」という形で食事の提供を行なっています。運営は、「ボランティア」主体で行なっています。現在は「役に立ちたい」という思いを持った14人のメンバーと、茂木町社会福祉協議会の協力のもと、それぞれの力を持ちよりながら運営しています。

○子ども食堂活動(現在はお弁当配布):第2第4木曜日
○弁当受け渡し場所:茂木町元気アップ館
○弁当申し込み受付:茂木町社会福祉協議会

 

ここに来ているときだけは、気を許せる、来てよかったな、と思える「ひとつの居場所」に

実際に食堂として運営していた時は、地域の子どもたちや、一人暮らしをしている高齢者の方たちがご飯を食べに来てくれていました。来てくれていた方の中には、放課後一人ぼっちになってしまう子どもや、一人暮らしで普段話し相手がいないという高齢者の方などがいました。皆とおしゃべりしたり、皆で食卓を囲んだりすることで、一人ひとりが「ここに来ているときだけは、気を許せるな、元気が出るな、来てよかったな!」と思えるような「ひとつの居場所」になればいいなという思いでやってきました。
また、運営をしていく中で、「本当に食に困っている」という方にも出会う機会があり、現在はそういう方のためにも食事の提供できないか、ということも考えて「お弁当」配布の活動に力を入れています。

 

「たこやきおじさん」から始まった、「子ども食堂」との関わり

「子ども食堂」に関わる以前から、学童保育、家事援助などを通して、地域や子どものための活動を行なっていたのですが、「みんなの台所」との最初の関わりは、食材提供からでした。あるとき、食堂の方に「清水さんが提供していた野菜がダメになってしまった。」と言われました。じゃあどうしたらいいか?と尋ねると、「エプロンと三角巾をつけて、食堂の営業時間に直接きてくれないか」と頼まれたのです。これがきっかけで、「みんなの台所」のボランティアとして、現場で深く関わるようになりました。そのときの食堂のメニューが「たこやき」で、以来子どもたちから「たこやきおじさん」と呼ばれ、親しんでくれるようになりました。

 

「空き家」を活用した、アットホームな居場所づくりを

これまで、子ども食堂を実施する「場所」について悩まされてきたというのもあり、将来的には茂木町の「空き家」を活用できたらいいなと考えています。空き家を活用して拠点をつくり、「食」だけではなく、子どもたちの「学習」の応援もできるようにしていきたいです。幅広く、アットホームな地域の「ひとつの居場所」になれるよう、これからも頑張っていきたいです。

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県東地域コーディネーター 萩原さん

清水さんの、子どもたちや地域に対する優しくて、熱い、思いを感じました。地域に清水さんのような素敵な方がいることは、とても心強いことだと思います。これからも、活動が継続していき、活動の幅も広がっていくことを、私自身楽しみにしています。応援していきたいと思います。