子ども塾☆わいわい食堂
地域活動部 主任 沼尾 里砂湖さん
子ども塾☆わいわい食堂
「子ども塾☆わい食堂」という名前で、子どもの居場所作りをしています。
第2・第4木曜日の16:30-18:00に行っています。 みんなで遊んで、自主学習などがあればサポートして、その後にみんなでご飯を食べ ます。
地域全体で子育てをして、子どもの居場所を作ることが目標です。
運営資金は主に寄付で、「子どものみらい応援隊」という有志団体による運営です。
「子どものみらい応援隊」は、栃木保健医療生活協同組合・医療法人社団宇光会 村井クリニック・社会福祉法人 正恵会の協働で行われていますその中の活動で行ってい ることの一つが、子ども食堂「子ども塾☆わいわい食堂」です。
対象は幼稚園から中学生で、会場は「ホームタウン宝木」で行っています。
コロナ感染対策上、今は休業しています。 コロナが落ち着いている時には、アクリル板設置・黙食にて実施しています。
昨年度の、人数は7人くらいでしたが、来ている人の口コミで、知り合いや友達に広がり、今年度は12人にまで増えました。低学年が多く、さらに賑やかになったので嬉しいです。
食事は、子どもたちと一緒に作ることを大切にしています。栄養面はもちろんですが「キャラ弁当」などを作って、楽しむことも大切にしています。
「地域全体で子育て」するために
医療生協が運営している診療所では、地域で様々な課題を抱える人が来ます。 中には、貧困などの課題を抱える人も多くいます。そういった人と向き合っていく中 で、診療所から「子どもの貧困」に対して何かできないか、という声が上がりまし た。話していく中でできたのが、子ども食堂でした。
2015年にはじめ、当時は不定期でイベント的に子ども食堂を行っていました。そこに、 現在協働している社会福祉法人 正恵会さんから声がかかり、同じ地区内の村井クリニ ックさんもさそって一緒に定期的に実施していくことになり、2019年から定期開催となりました。
社会福祉法人である正恵会さんは、地域貢献していく意思を持っていて、村井クリニ ックさんもこれまで地域活動をたくさんやられてきた組織でした。 そこで、共通の目的にむかって3者で協働という形を取りました。
活動を行っていく中では、地域全体で子育てをしていくということが中心的な思いになっています。課題を家庭だけに押し付けたり、一部の人だけで解決させるのではなく、地域全体で担っていきたいです。
また、子どもだけではなくて、高齢者も孤立していて、個食などの問題があります。 子どもだけではなく、様々な世代の居場所を作っていきたいです。今は子どもが対象です が、ゆくゆくは全世代に向けていきたいと思っています。
私たちの子ども食堂は「貧困」をテーマにしていません。貧困で括るのではなく、だれでも来れるような「居場所作り」をしていきたいです。貧困には、経済面だけではな く、関係性や経験なども含まれています。そう入ったいろいろな側面の貧困に対して、地域全体の子育てで支えていきたいです。
全世代が来られる居場所を
これからは、さらに一緒にやる仲間を増やしていきたいです。 活動に賛同し、一緒にやってくれる仲間と共に、全世代が来られる居場所作りを目指して、食堂を行っていきます。
そして、地域で学校や家庭の他に居場所になれるような場所がいろいろな人にとって あるような地域社会にしていきたいです。
お手伝いさん募集
現在は、本業と合わせて職員が行っています。行っていくための人員の確保が課題です。
一緒に子ども食堂をやってくれるボランティア(食事作りや子どもと遊んでくれる人)を募集しています。
地域コーディネーター 濱野さん
3団体の協働という点が素晴らしいと思いました。一つの団体では大変なことも、いくつかの団体で協働で行うことは、まさに地域全体での子育てになると思います。