こども夢クラブ こども食堂

こども夢クラブ こども食堂 鈴木博さん

こども食堂

こども夢クラブという組織の活動の一環としてこども食堂を行なっています。
こども夢クラブとは、「学校や家庭以外にも子供が集まる場所をまち中に作り、地域の子供が学習したり、遊んだり、食べたりしながら地域の大人と交流し、地域社会の中で子供が手助けすることを目指して活動する任意団体」です。

こども食堂は、毎週日曜日 10 時から 15 時の間でお子さんを預かり、午前中学習支援をして、一緒にお昼を食べ、午後は一緒に遊びます。主な目的は学校や家庭以外にも子供が成長する場を地域内に作ることです。そういった場で子供の潜在的な力を引き出し、子供の持つ可能性を高めていきたいと思っています。そして、その力を発揮できる機会を提供していきます。

学習支援では、支援員(大人のメンバー)が分からないところなどを教えたり、自分で教科書で調べられるようにアドバイスをします。学習が終わった後には手芸や工作活動などの楽しい時間も作るなどの工夫をしています。その後、お昼ご飯として主にカレーライスを作って食べます。

新型コロナウイルスの影響の前は、一緒にご飯を作って片つけることを大切にしていました。一緒に作り、一緒に片つけることで子供たちも喜びますし、学びになります。現在は、新型コロナウイルス感染対策として一緒に作ることは行っていませんが、早くまた前のようにできることを願っています。

午後は、天気が良ければ近くのグラウンドで遊びます。外で遊ぶ時間も大切だと思っているからです。縄跳びやサッカー、野球など大人も一緒になって遊びます。「こども食堂」というネーミングを使ってはいますが、経済的困窮で括ってはいません。子供たちの多くは、昔と比べ「関係性の貧困」の状態にあると思います。地域住民と社会福祉協議会で協力して、みんなでご飯を食べたり遊んだりする時間を大切にしています。

地域への恩返し

「にしなすのケアネット」という話し合いの中で、「こども食堂ができないか」という話がありました。子供の成長過程の支援にはとても興味があったので、応援したいと思っていました。一年以上の時間をかけ、建物を探したり、学校にチラシを配ってもらえるように交渉したりしながら進めていきました。

自分も父親が早く亡くなってしまったので、地域の人たちに育てられたようなものでした。地域の人たちが常にお節介を焼いてくれて、いろいろ気にかけてくれて、そのおかげで自分が育ったという経験があるので、自分も地域に恩返しをしたいという思いがありました。自分がしてもらったように、子供たちを支えてあげたいと思っていたのです。

そうして子供食堂の話が出た時に、那須塩原市社会福祉協議会も全面的に協力して、場所や進め方など一緒に作っていきました。社会福祉協議会がサポートしてくれたのはとても助かりました。

 

支援地域の拡大

いまは 10 時 -15 時の時間帯のみです。もう少し時間を伸ばして欲しいと言う希望もあるので、時間を伸ばせるといいと思っています。また、やはり以前のように一緒に作ったり一緒に片つけたりする時間を大切にしていきたいと思っています。加えて、活動地域を広げ、大人メンバー・子供メンバー両方の人数をもう少し増やしていきたいと思っています。

寄付・参加者募集中

食材の寄付など助かります。定期的な寄付だと特に助かります。
お子さんだけの参加ももちろん可能ですし、ご両親と一緒の参加も可能です。また、子育てに対する悩みの相談も受け付けています。

団体概要はこちら

 

県北地域コーディネーター 濱野さん
地域ごとに、こうした活動があることは子供にとってはもちろん、ご両親にとってもとても助かると思います。
「地域で育てていく」という言葉にとても共感しました。家や学校だけではない居場所は、現代の子供達にこそ必要だと思うので、これからも応援していきたいです。